次世代半導体
半導体とは、スマートフォンやパソコン、AIなどの分野でさまざまな製品に使用される基幹部品であり、あらゆる産業に必要不可欠な「産業のコメ」ともいわれています。道内では、エネルギー効率が高く高性能な次世代半導体の量産製造を目指すRapidus株式会社(ラピダス社)の拠点整備や関連産業の集積の動きが見られます。
カーボンニュートラルの実現、経済安全保障への貢献も期待される“国家プロジェクト”
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画像提供:Rapidus株式会社
次世代半導体の量産製造拠点の立地決定
- 令和5年2月28日、次世代半導体の量産製造を目指すラピダス社が北海道千歳市への立地を表明しました。
- 同社は、本道の豊富な再生可能エネルギーや良質で潤沢な水資源、自然に囲まれた広大な産業用地といった立地優位性や、「ゼロカーボン北海道」などの道の政策を評価しています。
- 令和7年のパイロットライン稼働、令和9年の量産開始に向け、製造拠点や関連するインフラ整備などの取組を推進しています。
2nm以下の世界最先端半導体の量産を北海道で実現
- ラピダス社は、米国IBM社等と連携して、回路線幅が2ナノメートル以下の先端半導体の技術開発、量産製造を目標としています。
- 次世代半導体は、性能効率が45%向上するとともに、エネルギー効率も75%向上し、カーボンニュートラル、ゼロカーボン北海道の実現に貢献します。
次世代半導体の量産製造に向けたスケジュール
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ラピダス社の次世代半導体製造拠点立地により総額5兆円規模の 投資見込(同社による)
- 国は、2022年度 700億円、2023年度 2,600億円、2024年度 5,900億円を上限とする⽀援を決定しました。
半導体関連産業/道内の集積状況
ラピダス社の次世代半導体製造拠点の立地を契機に、関連産業の立地表明が相次いでいます
北海道には、道央や道南地域を中心に、半導体製造や設計・開発、半導体製造装置・生産設備関連、電子デバイス関連の企業が立地しています。
立地件数:57事業所(2023年12月現在)
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出典:次世代半導体産業集積促進調査・分析コンソーシアム「次世代半導体産業集積促進調査・分析委託業務」