北海道を牽引するGXプロジェクト

SAF(Sustainable Aviation Fuel/持続可能な航空燃料)


廃食油や廃棄物などを原料として生成される持続可能な航空燃料であり、従来の燃料と比べ、6~8割ほどのCO₂を削減できます。国では、令和12年(2030年)までに国内航空会社が使用する燃料の10%をSAFに置き換える目標を設定しており、将来的には、CO₂と水素から合成されるSAFの利用拡大が見込まれています。

CO2と水素から製造される合成燃料としての期待

  • 国は「持続可能な航空燃料(SAF)の導入促進」を事業として予算決定し、地産地消によるSAFサプライチェーン構築に向けた実証事業を検討しています。
  • 将来的にはCO2と水素から合成されるSAFの利用拡大が見込まれ、苫小牧地域でのCCUSなどでもSAFが生産されることが期待されます。

CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)の推進

  • 国は、2030年までにCCS事業を開始し、合計で年間600から1,200万トンのCO2を貯留することを目標に、模範となる先進性のあるプロジェクトを支援していく方針を示しています。
  • 2023年7月に、道内ではJAPEX、北海道電力、出光興産が検討を進める苫小牧地域が選定されました。

先進的CCS⽀援事業【苫⼩牧地域CCS事業】

  • 苫⼩牧地域では、CO2を資源として再利⽤する「CCU/カーボンリサイクル」やバイオマス発電とCCSを組み合わせた「BECCS」とのCO2輸送パイプラインの接続も視野に⼊れたCCUS事業を推進しています。
  • CCS事業で分離回収されたCO2とグリーン水素製造で得られる水素、北海道の再エネ電力を原料としたカーボンリサイクル事業として、合成燃料製造が検討されています。


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