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2025.06.23

【札幌証券取引所】新市場「北海道ESGプロボンドマーケット」開設を発表


 札幌証券取引所が2025年6月20日、記者会見を開き、25年ぶりの新市場となる「北海道ESGプロボンドマーケット」を開設すると発表しました。国内初のESG債に特化したプロ投資家向けの市場で、7月20日までパブリックコメントを行った後に開設となる予定です。

 今回の新市場開設はTeam Sapporo-Hokkaidoが進める、北海道・札幌「GX金融・資産運用特区」の地域の取り組みの一つです。
 債券発行者はESG関連の取り組みを国内外に発信することで幅広い投資家と接点を持つことができます。投資家にとってもESG債投資の選択肢が広がることとなり、投資の活発化が見込まれます。

 ESG債に限定した市場は世界的にも珍しく、札幌証券取引所の長野実理事長は「投資家を集める上で特色をどう出すか。世界のESG投資を考えている方々にも(情報を)発信し、国際金融都市を目指すプロセスにしたい」と話しました。将来的な海外取引所との連携といった展望も口にし「この特色で(他取引所と)差別化できて、ゆくゆくは世界の中で個性のあるものに育てていけるのではないか」と語りました。
 TSHで検討を進めているGX情報プラットフォームでの情報発信も予定しており、各取り組みとの相乗効果が期待されます。

 記者会見には、北海道経済部GX推進局の横山諭GX特区推進担当局長と札幌市まちづくり政策局の西山香織GX推進担当局長も同席しました。