【札幌市】クライメート・ボンド・イニシアチブなどとの意見交換会に参加
世界的にサステナブルファイナンスおよびGX分野をリードする国際NGO「クライメート・ボンド・イニシアチブ(以下、Climate Bonds)」が主催した、金融関係者や省庁関係者による意見交換会が2025年5月9日に東京都内で開催されました。本会合では、日本のエネルギー政策や今後の方向性について、政策立案者と金融関係者が率直な意見交換を行い、相互理解と連携を深めることを目的として議論が交わされました。
Climate Bondsと北海道・札幌市は昨年12月に「GX推進と地方創生に関する共同声明」を発表しており、その連携の一環として、札幌市から西山香織GX推進担当局長が出席しました。
会の冒頭では、西山局長から参加者へ、現在取り組んでいる施策について紹介しました。Climate Bondsのクライメートボンド基準を参照し海外投資家への訴求も視野に入れたGX事業認証制度の検討状況や、金融機能の強化・集積を目的として今年4月に開始したGX推進税制、さらには海外企業の誘致やスタートアップ支援策について説明しました。
イベントに合わせて来日したClimate Bondsのショーン・キドニーCEOはAI需要の拡大に伴う再生可能エネルギーの重要性がこれまで以上に高まっていることを強調しました。「国際社会における地政学リスクが高まる中、エネルギーサプライチェーンの分散は喫緊の課題であり、北海道には地方創生の国際的なモデルとなり得る大きな可能性がある。今後、地方創生と脱炭素の実現に向けて、共に取り組んでいけることを楽しみにしている」と述べ、笑顔で西山局長と固く握手を交わしました。
その後の意見交換会では、さまざまな立場の参加者が活発に議論を交わし、同じ目標に向かってGXを推進していく必要性を改めて確認する場となりました。

